beach storyのお話 story.37

beach storyのお話 story.37  


あれから、さっそくオープンに

向けて俺の自家製カフェ作りが

始まった😁

ここが、「俺の店」なる!


SNSで掃除や片付けなんかの

ボランティアを募ったりしつつ、

大好きなレゲエの音楽をガンガンに

かけたりしながら、あーしよ、

こーしよなんて考えちょこまかと

作業が進んでいく。


店を始めたら、ここで食器を揃え

るって決めていたお店へ札束

持ってルンルンで向かって見る!


そして人生で1度は、やってみた

かったやつ!それは

お店の商品買い占めジャックだ!

お店に行ったら店員さんを呼びつけて、

横に付いてもらい


「ここのやつとあれを全部くださいな!

あ、あとこっちもそれも全部ね!」


お店のスタッフは店長さんと

バトンタッチで俺の横に付く。


まじでセレブになった気分!!


こんな気持ちい体験はそうそう

出来ないはずだよね笑

店作るって最高じゃねーか笑


税務署に申請を出しに行ったり

保健所に申請に行ったり、あれや

これやとやらなきゃいけない

ことは半端ぢゃねー💦


お店のメニューもきちんと考えて

メニュー表なんかも

作成しないといけないし、

俺自身の結婚式の準備もまた

平行して進めていく。


なんちゅー忙しさ💦

まじで寝る時間すら持てないけど

毎日が楽しくて寝るのが勿体無い!

仮眠もせずに様々な作業や考えな

きゃならんことに集中し、最後に

起きてから80時間を超えたころには

意識が完全に飛んでお決まりのごとく

ぶっ倒れる•••

3日、4日起きては倒れてを繰り返し

作業が進んでいく中お店をやる上で

何かメインとなる商品が欲しいんだよな。


いざ、この街で勝負しようとしたら、

この辺なんてピザもパスタもどこでも

食べられるし、この大宮でトップを取れ

るようなパスタなんか俺作れないしな


うーん、さてどうしよ


昼飯がてら買ってきたハンバーガーを

片手に、もう片手はペンを握り、

メモに書き足しながらノートパソコンで

ネットなども見つつ何かメインになる

これっていうものを考えていた。


とりあえずこの1階だけで生計を

立てられるような計算をしていくべ。

なぜなら、いずれ従業員を雇うとし

て何らかの形で来れなかったり、

突然辞めてしまったりあったとして

俺一人さえ入ればどんなに混んでも

最悪俺一人で出来るような店にして

おけば、俺が死なないかぎり続けら

れる。


かと言って、お店は決して広くない。

ってかかなり小さい店だよな…

1人一組のお客さんの来店だったら

4,5人で満席になっちまうしよ。

それでお客さんを逃してったら

商売としては厳しくなっちまう💦


つまりは、俺一人でも出来てかつ

満席でも、売れるような何か

満席でも、せめて一声でも

掛けられるような何か


うーん、なんだろな? 


ん、まてまて?

そうだ!これだよ、これ!


今まさに俺が食ってるハンバーガー!


これなら、満席でもテイクアウトなら

すぐに出来ますよって言えるじゃん!

それに箱に詰めて売るんならいずれは

ハンバーガーを直接宅配だって

出来るようになる。高校生の頃の

ピザ屋の宅配バイトの経験だって

活かせるし!


それに俺ハンバーガー超好きじゃん!

アメリカ行った時もほぼ毎日のように

ハンバーガー食ってたよな。

ハンバーガー屋にしたら、大好きな

ハンバーガーを毎日食べられるし!

そして頭に浮かんだのが北千住の

名店「サニーダイナー」


何年か前に北千住で働いてる時に

見つけた小さなハンバーガー屋さん。

めちゃくちゃ旨かったのを覚えてる。

セッキンさんは元気にしてっかな?

カウンター越しにサボリーマンしてる

俺と話してくれたよな!


あそこも小さなハンバーガー屋さんだが、

テナントのサイズもここと同じくらい。

あの社長も俺と同じ世代だったし。

なら、俺だってここで勝負出来るだろ?

まずはあの店が目標にしてみよう!


大宮で、個人がやっている

ハンバーガー専門店なんて今まで

なかったし、俺が始めたら大宮初の

最初になれるよ!

でも大宮だってそれなりの街だし、

人もこれだけ多い中、なんで今まで

誰もやっていないのだろう


もしかして、どっかのすごい人達が

すでにマーケティングした結果、

出来ない何かがあったりして…


もしくは、ものすごい隙間を見つけ

たのか。とりあえずこれまでに大宮に

なかったって事は、成功しても失敗

しても、最初に始めたという伝説

だけは残せるよな!


そしていつか地元大宮にも

グルメバーガーという文化が

生まれ、別のハンバーガー屋さん

なんかも出来ちゃったりして

色んなハンバーガーが大宮で

食べられるようになったら

いいよな!

そしてその時、ここで最初に

始めたハンバーガー屋は俺だ!


楽しそう、面白そう!

行動の理由なんてこれだけでいい。

社会に貢献だとか、後のキレイゴト

なんて勝手に付いてくるからね!

ごちゃごちゃ考えずにとりあえず

始めちまえ!

誰かの受け売りだけど、

その通りなんだよ!


リーマンショックで就職氷河期で

世間がネガティブになってる中、

まずは楽しいことを作っていこ!


俺はハンバーガーで勝負をする!


ハンバーガーという料理を通じて、

島で感じたゆるい空間や色んな人が

溶け合って新しいストーリーがまた

生まれてくるようなそんなお店を

目指していこう!


だから時間は掛かっても地道に

独学で俺のハンバーガーを作る。

どっかの店で修行してから独立も

大事なんだろうけど、あえて初めっ

から独学でいく事で経験に邪魔を

される事なく、無限に可能性を

目指せるってもんだ。


名前を改め

Burgers Cafe Beach Story

そんなこんなでコンセプトと店の

方向性が決まった!

story.38に続く 

前回のお話